FX（外国為替証拠金取引）において、「pips（ピップス）」という言葉は頻繁に使われます。pipsは、価格変動の単位 を表すもので、利益や損失の計算において非常に重要な概念です。
本記事では、pipsの意味、計算方法、pipsを活用したトレード戦略、注意点 について詳しく解説します。
1. Pips（ピップス）とは？
pips（ピップス）とは、FXにおける最小の価格変動単位 を指します。
✅ 基本の考え方
• 為替レートは通常、小数点第4位まで表示される。
• 1pips = 0.0001（小数点第4位の変動）
• 日本円が絡む通貨ペア（USD/JPYなど）は小数点第2位まで表示されるため、1pips = 0.01円
✅ 例：USD/JPYのレートが150.00 → 150.10 に上昇
• 150.00 → 150.10（+10pips）
• 1pips = 0.01円 のため、10pipsの上昇
📌 pipsは、為替レートの変動を測る単位！
※ただし、pipsの定義や小数点以下の位はブローカーによって異なる場合があるため、実際の取引前に必ずご利用の取引会社の仕様を確認しましょう。
2. Pipsの計算方法
FXの利益や損失は、pipsの変動を基に計算されます。
✅ 基本の計算式
✅ 例1：USD/JPYの取引（1ロット=10万通貨）
• 取引価格：150.00 → 150.50（+50pips）
• 1pips = 0.01円、10万通貨で取引
• 50pips × 10万通貨 = 50,000円の利益（取引条件やレバレッジにより変動）
✅ 例2：EUR/USDの取引（1ロット=10万通貨）
• 取引価格：1.1000 → 1.1050（+50pips）
• 1pips = 0.0001ドル
• 50pips × 10万通貨 = 500ドルの利益（スプレッド・スワップなどを除く）
📌 pipsを理解すれば、FXの損益計算が簡単になる！
ただし、実際の取引ではスプレッドやスワップ、レバレッジなども考慮が必要です。
3. Pipsを活用したトレード戦略
pipsを基準にトレード戦略を立てることで、より効果的な取引が可能になります。
✅ 1. スキャルピング（超短期トレード）
• 数pips～10pipsの利益を狙う。
• 短時間で何度も取引を行い、コツコツ利益を積み上げる。
• スプレッドとの兼ね合いが重要。
✅ 2. デイトレード（日中取引）
• 20pips～100pipsの値幅を狙う。
• その日のうちにポジションを決済。
• 経済指標発表などのイベントリスクにも注意。
✅ 3. スイングトレード（数日～数週間の取引）
• 100pips以上の値幅を狙う。
• トレンドに沿った中期的な取引。
• 相場変動を見極めた損切りラインの設定が重要。
📌 pipsを基準に、自分のスタイルに合ったトレード戦略を選ぼう！
ただし、どのスタイルでも相場変動リスクは常に存在する点を忘れずに。
4. Pipsを使ったリスク管理
FX取引では、pipsを利用して損失を抑えることが重要です。
✅ 1. ストップロス（損切り）を設定する
• 例：1回のトレードでの損失を-30pipsに制限。
• 100pipsの利益を狙う場合、リスク：リワード比を 1:3 に設定すると効果的。
• 予想外の相場急変に備えるため、確実に設定しておくことが望ましい。
✅ 2. ロット数を適切に調整する
• 例：1pips = 1,000円の取引で-50pipsになると、5万円の損失。
• 取引量を調整し、リスクをコントロール！
• レバレッジを高く設定しすぎると損失も拡大するので要注意。
📌 pipsを活用したリスク管理で、安全なトレードを実現！
実際には一時的に大きく変動する相場もあり、損切り設定を超えるスリッページが発生する場合もあるため、あくまで目安と考えましょう。
5. Pips計算の注意点
FXのpips計算を行う際には、以下のポイントに注意が必要です。
✅ 1. 取引する通貨ペアによってpipsの単位が異なる
• 米ドル絡みの通貨ペア（EUR/USDなど）：1pips = 0.0001
• 日本円絡みの通貨ペア（USD/JPYなど）：1pips = 0.01円
✅ 2. スプレッド（取引コスト）を考慮する
• スプレッドとは、売値と買値の差（取引コスト）。
• 例：USD/JPYのスプレッドが1.0pips → 取引ごとに1.0pipsのコストが発生。
• スキャルピングする際は特にスプレッド負担が大きくなることに注意。
✅ 3. レバレッジによる影響を理解する
• レバレッジをかけるとpipsの損益が拡大するため、注意が必要！
• 過度なレバレッジは大損失につながるリスクが高まる。
📌 pipsの概念をしっかり理解し、リスク管理を徹底しよう！
損益計算だけでなく、実際のリスク許容度や証拠金維持率の確認も欠かせません。
6. まとめ
✅ pipsはFXにおける最小の価格変動単位！
✅ pipsを基準に利益・損失を計算できる！
✅ スキャルピング・デイトレード・スイングトレードなど、pipsを活用した戦略を立てよう！
✅ リスク管理のためにストップロスとロット数を適切に設定する！
pipsの基本を理解し、FXトレードのスキルを向上させましょう。
ただし、FX取引に「絶対に勝てる」手法は存在せず、常に相場変動リスクが伴う点を十分理解しておく必要があります。
【免責事項】
当記事は情報提供を目的としたもので、FX取引を推奨・保証するものではありません。FXは市場の急変などにより大きな損失を被る可能性があります。投資判断はご自身の責任で行い、余裕資金の範囲内でリスクを管理しながら運用してください。
