
この記事でわかること
短期トレードで利益を上げるためには、値動きの激しい「ボラティリティ」が高い通貨ペアを選ぶことが重要です。本記事では以下の内容について詳しく解説します。
- ボラティリティとは何か、短期トレードにおける重要性
- 短期トレードに最適な高ボラティリティ通貨ペアTOP5
- 時間帯別におすすめの通貨ペア選び方
- 短期トレードでボラティリティを活かすための具体的戦略
- ボラティリティの高い通貨ペアのリスク管理方法
短期トレードで儲けたいなら、値動きの少ない通貨ペアではなく、大きく価格が変動する「ボラティリティの高い通貨ペア」を選ぶことが勝利への近道です。では、具体的にどの通貨ペアを選べば良いのでしょうか?
ボラティリティとは?短期トレードにおける重要性

ボラティリティの基本的な意味
ボラティリティとは、簡単に言えば「価格の変動幅」のことです。ボラティリティが高いということは、短時間で価格が大きく上下するということを意味します。
ポイント:短期トレードでは、小さな値動きではなく、大きな価格変動からより多くの利益を得ることができます。
ボラティリティの高さを数値化する方法はいくつかありますが、一般的には以下のような指標が使われます:
- ATR(Average True Range):一定期間の平均的な価格変動幅
- 日中変動率:1日の高値と安値の差をパーセンテージで表したもの
- 標準偏差:価格のばらつき具合を統計的に示した値
なぜ短期トレードでボラティリティが重要なのか
短期トレード、特にデイトレードやスキャルピングでは、以下の理由からボラティリティの高さが非常に重要になります:
- 利益獲得機会の増加
- 少ない資金でも効率的に利益を出せる
- 明確なトレンドの形成
【ボラティリティ重視!短期トレード向きおすすめ通貨ペアとは?】TOP5
実際に短期トレードに適した、ボラティリティの高い通貨ペアを紹介します。
1. GBP/JPY(ポンド円)- ボラティリティの王様

ポンド円は「馬鍬(まぐわ)」の愛称で呼ばれるほど、値動きが激しいことで有名です。
- 平均的な日中変動幅:約100〜150pips
- 特徴:英国の政治・経済ニュースに敏感に反応し、急激な値動きを見せることが多い
- 最適なトレード時間帯:ロンドン市場とニューヨーク市場の重なる時間帯(日本時間21:00〜25:00)
プロの視点:ポンド円は値幅が大きい分、リスクも大きいため、ストップロスの設定を忘れないようにしましょう。
2. GBP/USD(ポンドドル)- 上位通貨同士の激しいバトル
- 平均的な日中変動幅:約80〜120pips
- 特徴:米国と英国の金利差や経済指標発表時に大きく動く傾向がある
- 最適なトレード時間帯:ロンドン市場とニューヨーク市場の時間帯(日本時間16:00〜25:00)
3. AUD/JPY(豪ドル円)- リスクオン・オフの影響を受けやすい
- 平均的な日中変動幅:約70〜100pips
- 特徴:
- 商品市場(特に鉄鉱石や石炭)の価格変動に影響される
- 世界経済の見通しが明るいとき(リスクオン)に上昇しやすい - 最適なトレード時間帯:豪州市場とアジア市場(日本時間9:00〜15:00)
4. EUR/JPY(ユーロ円)- 欧州の動向を反映
- 平均的な日中変動幅:約80〜110pips
- 特徴:ECB(欧州中央銀行)の金融政策やユーロ圏の経済指標に大きく反応
- 最適なトレード時間帯:ヨーロッパ市場(日本時間16:00〜24:00)
5. USD/CAD(ドルカナダドル)- 原油価格との相関性
- 平均的な日中変動幅:約60〜90pips
- 特徴:原油価格の変動に敏感に反応し、原油価格が上昇するとCADが強くなる傾向
- 最適なトレード時間帯:ニューヨーク市場(日本時間22:00〜翌2:00)
時間帯別・短期トレードにおすすめの通貨ペア
アジア市場(日本時間9:00〜17:00)
- おすすめ通貨ペア:AUD/JPY、USD/JPY
- 特徴:比較的ボラティリティが低いが、日本や豪州の経済指標発表時には大きく動く
ヨーロッパ市場(日本時間16:00〜24:00)
- おすすめ通貨ペア:EUR/USD、GBP/JPY、EUR/JPY
- 特徴:ボラティリティが高まる時間帯で、欧州の経済指標やECBの発言に注目
米国市場(日本時間22:00〜翌6:00)
- おすすめ通貨ペア:GBP/USD、USD/CAD、EUR/USD
- 特徴:最もボラティリティが高まる時間帯で、米国の経済指標発表に大きく反応
ボラティリティを活かした短期トレード戦略
1. ブレイクアウト戦略
- エントリーポイント:重要なサポート/レジスタンスラインを価格が突破したとき
- ストップロス:ブレイクアウトポイントの反対側に設定
- 利益確定:価格が動いた方向に、ブレイクアウトの幅の1.5倍〜2倍のところ
2. ニュース取引戦略
- エントリーポイント:経済指標発表後、明確な方向性が出たとき
- 注意点:スプレッドが一時的に拡大するため、発表直後のエントリーは避ける
- おすすめ指標:米国の雇用統計、FOMC、各国のGDP発表など
3. フェイクアウト戦略
- エントリーポイント:ブレイクアウト後に反転の兆候が見られたとき
- 確認指標:RSIやMACDなどのオシレーター系指標で確認
- リスク管理:小さな利益を積み重ねる戦略のため、厳格なストップロスが必須
ボラティリティの高い通貨ペアでのリスク管理
効果的なリスク管理のポイント
- ポジションサイズの調整
- 適切なストップロスの設定
- 複数ポジションの分散
- 利益確定の自動化
まとめ:ボラティリティ重視の短期トレード成功のカギ
- 短期トレードでは高ボラティリティ通貨ペアが有利(GBP/JPYなど)
- 時間帯に応じた通貨ペアの使い分けが重要
- 戦略に応じて通貨ペアを選定(ブレイクアウトなど)
- リスク管理の徹底で継続的な勝ちを狙う
まずは少額から始め、トレード経験を積みながら自分のスタイルを確立していきましょう。